性別を超えて、“らしさ”を選ぶ時代

洋服

性別を超えて、自分らしくいるということ

先日、ドイツで同性婚をしている友人とディナーをしました。彼は日本出身ですが、現在はドイツでパートナーと正式にドイツ方式で結婚し、穏やかで幸せな日々を送っています。 日本ではまだ同性婚は法的に認められていませんが、ドイツでは可能です。 

残念ながら日本では同性婚がまだ認められていないので、日本の戸籍では彼は独身のままですが・・
制度の違いが人の安心感や未来への希望にどれほど影響するのか、彼の姿を見ていると実感します。

そんな彼との会話の中で、「最近、性別がわからない服装の若者をよく見かけるね」という話題になりました。実は私も、つい先日、ドラッグストアで印象的な子を見かけたばかりでした。

ドラッグストアで見かけた、スタイリッシュな“その子

レジの列に並んでいたとき、私の前にいたのはお祖母ちゃんと孫らしき若者。  16~17歳ぐらいに見えるその子は背が高く、175センチ以上はありそうでした。ロングスカートを履き、髪はポニーテールより少し低い位置で結ばれていて、すっきりとした横顔がとてもきれいでした。 「うわ凄い美形だ!!」と思ったのですが、性別がよくわからない。

お祖母ちゃんは色々と話かけているのですが、声を聞くこともなく、ただお祖母ちゃんの話にうなずくだけ。足元を見るとかなり大きく、サイズが27センチ以上ありそうだったから。もしかして男の子? とは思ったのですが、じろじろ見るのも失礼なので、最後まで性別は謎でした。でも、そんなことはどうでもよくなるほど、スタイリッシュで、凛とした佇まいが印象的な子でした。

境界がゆるむファッションと自己表現

最近私の地元ではこうした「見た目がきれいで性別がわからない」人をよく見かけるのですが、服装は女性的スカードやワンピースを着用している、でも顔には髭がそのまま残っている。という人もいます。 

トランスジェンダーということではなく、スカートや、ワンピースなど、女性の洋服と認識されている洋服を着てるのです。 最近は、ユニセックスの洋服も多いので、これは男性の服の女性の服という考えそのものも古いのかもしれませんね。

友人も同感で、「僕も女性ものの服を着ているけれど、顔はメイクするわけでもなく、そのまま。髭を生やしたままの人もよく見かけるよ」と話してくれました。彼の職場は、日本で言えば原宿のような、ファッションに敏感な人たちが集まるエリア。だからこそ、そうしたスタイルの人が自然に受け入れられているのかもしれません。

好きな格好をして、そのままの自分で街を歩く。それは、勇気のいることです。
でも、ここでは誰もじろじろと見たりはしません。 そもそも欧米人は他人に興味はありません。 日本のように「周囲の目」を気にして自分を偽る必要がないのです。

もちろん、ドイツでも街によっては事情が違います。 田舎や保守的な地域では、こうした人々が奇異の目で見られるだろうなとは思います。でも、間違いなく言えるのは——ここでは、日本よりも「なりたい自分のままで生きやすい」ということ。

日本でも広がる価値観の変化と“友情婚”

実は、日本の婚活や結婚相談所の世界でも、こうした価値観の変化は確実に広がっています。

近年、日本でも「友情婚」という新しい形のパートナーシップを選ぶ人が増えています。
友情婚とは、恋愛感情を前提とせず、信頼できる友人同士が生活や将来を共にすることを目的に結婚や婚姻届の提出をする関係性です。家族としての安心感や法的な保障を得ながら、それぞれの価値観やライフスタイルを尊重し合うことができるため、LGBTQの方や恋愛に重きを置かない人々の間でも注目されています。

恋愛や性別に縛られず、「誰と、どんなふうに生きていきたいか」を自分で選ぶ時代。
婚活や結婚相談所のあり方も、こうした多様な価値観に寄り添うことが求められています。

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