ドイツの極右政党の区長がいる町で初めてのLGBTQ+パレード

極右政党AfDの台頭

昨年、ドイツのテューリンゲン州のゾンネベルク（東部に位置する小さな町）では、ドイツで初めて極右政党AfD（ドイツのための選択肢）の区長が選出されました。

この地域は、歴史的に産業が盛んで、おもちゃの生産で知られていました。　ですが経済的な変化や失業率の上昇により、一部の住民が不満を抱くようになり、その結果として極右の政党であるAfDが支持を得るようになりました。

AfDは移民反対やヨーロッパ統合に対する懐疑的な立場を取っており、特に経済的な困難を抱える地域で支持を集めることが多いのです。

プライド月間とゾンネベルクの初プライドパレード

毎年6月に開催されるLGBTQ+コミュニティの権利を祝う月間、プライド月間に数百人のLGBTQ+の人々とその支持者がゾンネベルクに集まり、町で初めてのプライドパレードを行いました。

これは、同性婚と養子縁組に反対しているAfDの態度に同意しないことを明確に示すためのものでした。　このような背景から、ゾンネベルクではLGBTQ+の権利や多様性に対する理解が進みにくい環境があります。

ドイツおよびヨーロッパにおけるLGBTQ+の課題

ドイツのLGBTQ+コミュニティは、同性婚が合法化されたとはいえ、まだ多くの問題に直面しています。
昨年、ゾンネベルクで初めて極右政党AfDの区長が選出されたことが象徴するように、同性愛に対する偏見や差別が根強く残っています。　ドイツで同性婚をしている友人でさえ、いかないようにしている場所があると、教えてくれました。

AfDは同性婚と養子縁組に反対しており、そのような政治的背景がLGBTQ+の人々に対する不寛容を助長しています。

また、ヨーロッパ全体でも、同性婚が認められている国々においても、LGBTQ+の人々がカミングアウトを躊躇することが多いのです。

職場や学校でのいじめ、家族や友人からの拒絶、公共の場でのハラスメントなどがその原因です。例えば、ポーランドやハンガリーでは、LGBTQ+コミュニティに対する法的な攻撃や社会的な排斥が問題となっています。