「好きな服を選ぶ自由」——ドイツの公園で見かけた彼から考えたこと

女性の洋服

いよいよ6月。ヨーロッパでは「この季節こそが一年でいちばん心地いいのでは」と思わせる日々が続いています。
日中は20度を超える日が多くなり、太陽が沈むのは夜の9時半ごろ。カフェやバーのテラス席には、心地よい風と共に語り合う人々の姿があふれています。

私の家の近所の公園には、毎年5月~10月の間だけオープンする屋外バーがあります。
そのバーを切り盛りしているのは、毎年同じ人物なのですが、ワンピースやカラフルな女性服をまとった、女装の男性です。

彼は特にメイクもしていないし、髭もそのまま。 身長は175センチ以上あります。 髪も短くて、いわゆる「女性らしさ」を演出しているわけではありません。 私はドリンクを注文する程度の会話しかしたことがないので、彼が単に女装趣味(クロスドレッサー)なのか、トランスジェンダー(出生時に割り当てられた性別と、自身が認識している性別が異なる人)なのかはわからないのですが・・

でも、誰も彼の姿に驚いたりはしません。 注文を受け、グラスを手渡す彼の姿は、初夏の公園にしっかりと溶け込んでいて、そこに違和感など一切ないのです。

どんな自分でも、ここでは「普通」

ドイツでは、こうした女装の男性を街で見かけることは珍しくありません。
特に夏のビアガーデンでは、背が高くて素敵なワンピースを着た方に出会うこともあります。

そして、誰もが彼らをじろじろ見たり、嘲笑したりすることはありません。
同性婚が認められているこの国では、男性同士、女性同士のカップルが手を繋いで歩き、堂々とキスを交わす姿も見かけます。

もちろん、全てが完璧な社会ではありません。
カミングアウトできずに苦しむ人もいますし、偏見を持つ人がいないわけではありません。
けれど、それでも「自分らしく」いる人が多いなと、感じます。

もしこの彼が日本にいたら…

彼が日本にいたら、きっと公園でワンピースを着てビールを注ぐことは難しいのではないでしょうか?
東京でさえ、「あれ?」「変じゃない?」といった好奇の視線にさらされてしまうのではないでしょうか。

女装が趣味の人、心が女性で身体が男性の人たちは、日本ではまだ「特別な存在」として扱われがちです。
見た目や表現だけで、時に仕事や人間関係において理不尽な扱いを受けることもあるのではないでしょうか?

でも、だからといって日本に「居場所がまったくない」わけではありません。

たとえば、新宿には『女装さんと飲める』『女装を楽しめる』バーが集まる文化圏があり、女装を趣味とする人、トランス女性、またそれを応援する人たちが集う安心・安全な場所が実際に存在しています。
「新宿女装店組合」という団体もあり、加盟店の紹介や、初めての方でも気軽に楽しめる環境が整えられています。

このように、日本でも自分らしくいられる場所があるのは素晴らしいことだと思います。

友情婚を望む女性たちも

実際に、日本では「女装が趣味の男性でもいい。 友情婚をしたい」と願う女性が一定数存在しています。
彼女たちは、ただ恋愛の形にとらわれず、「自分と価値観が合い、共に穏やかに人生を歩んでいける相手」を探しているのです。

メイクや美容、ファッションの話を一緒にできる相手がいるのは素敵な事。
そんな温かい関係性を望む人たちは、確かに存在しています。

私自身、もし女装が趣味の友人がいたら、一緒に服を選びに行ったり、コスメの話をしたりすると思います。
だって、それって単純に、楽しいと思いませんか?

自分の美学、自分の人生を生きていい

今や、男性が肌の手入れをして寝る時代です。
日傘を持つ「日傘男子」も、日本では全く珍しくありません。

どんな服を着ようが、それはその人の個性であり、美学であり、自由です。
自分らしくあることは、誰かに遠慮したり、隠したりするべきことではないはずです。

あなたのままで、そのままで・・

女装しているあなたも、心が乙女なあなたも、
トランスジェンダーのあなたも、
そのままで、素敵です。

「こんな自分だから恋なんて無理」と思わないでください。
あなたを理解し、あなたの存在そのものを愛してくれる人は、必ずいます。

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